教員にとって,学生からのフィードバックは何より貴重だ。数年間,実践的実習科目の設計と運営に携わって痛感したことは,こちらの意図したとおりにユーザー(学生)が受け止めてくれるとは限らないという当たり前のこと。だからフィードバックを集めることがとても大切だ。
黙っているとフィードバックは来ないのが普通なので,ミニッツペーパーやアンケート,あるいはレポートに感想を書かせるなど,フィードバックの機会を設ける。意見があればメールを下さい的アプローチはうまくいかない。今年は講義科目でTwitterの利用も考えてみたが,これも全くうまくいかなかった。
学生からのフィードバックに対してどう対処するか。ポジティブなフィードバックが来たら素直に喜ぶ。ネガティブなコメントに対しては,まず,学生個人の評価に繋げることは厳禁。次に,近頃の学生は不甲斐ない,などと憤って終わるのではなく,学生の取り組み姿勢の問題とシステム(科目設計・シラバス)の不備の問題を冷静に切り分ける。授業構成や運営に関わる問題点を抽出し,改善が必要と判断したら具体的なアクションを目に見える形で取る。これは学生におもねることとは違う。
これらのことは講義科目でも実習科目でも同じ。だから学生には,授業で配られるミニッツペーパーなどに「特になし」などと書かずに,できるだけ具体的なフィードバック(質問も含む)を返すことをお勧めしたい。
(以上,学生からのフィードバックについての最近のツイートを編集)